福島県-大堀相馬焼
300年以上続く指定伝統工芸品。福島の大堀相馬焼
大堀相馬焼は、1690年から現在の福島県浪江町を中心に生産され続けている焼物の総称です。
震災により一帯への立ち入りが制限されたため素材の確保ができず、ー時は存続も危ぶまれる事態となりましたが、各所との連携、協力により復活を成し遂げました。
現在は海外での展示会へ出展するなど精力的に活動し、多くの方に知られるよう努めています。
大堀相馬焼の特徴
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1.馬の絵
現在の浪江町周辺をかつて治めていた相馬藩の「御神馬」を描いたもので、狩野派の筆法といわれます。熟練の筆使いで描かれた「走り駒」は「左馬」とも呼ばれ、「右に出るものがない」という意味から縁起が良いとされてきました。
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2.ひび割れ
素材と釉薬との収縮率の違いから生じる 貫入(かんにゅう)というひび割れが器全体に拡がって、「青ひび」と呼ばれる地模様になっています。このひびが入るときに出る「貫入音」は、 「うつくしまの音 30景」にも選ばれた繊細で美しい音です。
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3.二重焼き
二重の構造は大堀相馬焼独特の技法です。入れた湯が覚めにくく、手に持っても熱くありません。人々の生活に溶けこんだ器として、使いやすいように創意工夫が重ねられた結果、生み出された技です。
各窯元がオリジナリティある作品を作陶しています。
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